37.3℃

ぬるい、ゆるい、くるい。

餃子に関する個人的見解。

2008/04/11 Fri [Edit]

ギョーザによからぬものが混入していた事件について
最近でこそあまり取り上げられなくなったけれど、
一時期新聞も雑誌も見出しはギョーザだらけだった。

それを見るたびにチャオズに思いをはせていたのは、
きっとぼくだけではないのでしょう。

過激なアオリでは「殺人餃子」なんて書いてあった。

いやいやチャオズは確かに誤った道を歩んでいた時期もあったけれど、
それはもう若気の至りというかなんというか。
反抗期みたいなものですよ。

鶴仙人様んところにいたときの俺はヤンチャしてたなあなんて、
晩年のチャオズは振り返ってましたよ。
ナイフみたいに尖っては触るものみな傷つけてたなーって。

でも、わりと早い段階で改心したから、
死んでしまうことは3度くらいあったかもしれないけど、
人を殺したりはしなかった。できなかった。足手まといだった。

なんてことを不謹慎ながら考えずにはいられなかった時期が私にもありました。


もしもドラゴンボールを集めて神龍を呼び出すことができたら、
「生き甲斐をください」って叫ぶ予定。
一体どんな形でぼくの願いを叶えてくれるのか。
それとも、「それは神の力を超えた願いだから」と却下されるのか。

セカンドインパクト。

2008/04/10 Thu [Edit]

ぼくは高円寺商店街の宣伝放送に
引き続き聞き耳を立てていた。
すると今度は酒屋だか飲食店だかのPR。


「男、男、男なら、バーボンを飲め」


テンポはかなりゆっくりめ。
これだけでもちょっとおもしろいのに
それに続いて、


「女、女、女なら・・・」


なんだ、女なら何を飲めばいいのだ?
否が応でも続きを予想してしまう。
ウォッカか?テキーラか?



「バーボンを飲め」



バーボンかー。
またかー。


さらに続く。


「バーボン、バーボン、バーボンハウス」


おそらく店の名前。
その昭和VTRな声でバーボンバーボン連呼されるだけでこっちは瀕死だ。
それでも攻撃の手を緩めることはなかった。


「ハウス、バーボンカレーだよ」


カレーって。バーボンカレーって。
しかも説明なし。


「フードも充実、バーボンカレー」


「ヒデキも感激、バーボンカレー」


商店街を行き交う人たちは平然と買い物をしていた。
こっちなんかもう口元隠さないと
にやけてしまってどうしようもないくらいだというのに。
ぼくか?おかしいのはぼくなのか?
不安になる。


あまり覚えてないけど、
その後もひたすらバーボンバーボンのたまっていた。


とどめはお店の場所の案内。


「スタンハンセンの看板が目印」


なぜにー。



高円寺はレベル高いわ。

ファーストインパクト。

2008/04/09 Wed [Edit]

高円寺の商店街を歩いていたら、
ちょっと品のいいおばさまのような声で、
突如ぼくの耳に飛び込んできたフレーズ、

「使徒、襲来。」

一瞬聞き間違いかと思ったけど、確かに「使徒、襲来」と言った。

昭和時代のVTRのナレーションでよく聞くような声だったから、

「昭和33年、フラフープブーム到来」

「昭和36年、使徒、襲来」

とか続いてもおかしくない雰囲気だった。

続きを聞いてみればなんのことはない。
エヴァンゲリオンのパチンコの宣伝放送だった。

商店街はレベル高いわ。

この高円寺話は実話。

ぬるい中華始めました。

2008/04/08 Tue [Edit]

改めましておはこんばんちわ。
hepaこと、ぼくです。

ブログのタイトルは「37.3℃」と書いて、
「ななどさんぶ」と読んでください。
体温です。

熱すぎず、冷めすぎず、温い(ぬるい)感じを好む、
いまどきのアンニュイな無気力世代なので、
微熱くらいの数値にしました。

というか、かつて、ぬるい企画盛りだくさんの
部をつくろうとしたときこの名前を考えたんですが、
結局活動しなかったので、そのまま持ってきました。

ぬるいっていうと、お風呂なんかにも使いますが、
ぬるま湯は一度入るとなかなか出られないですからね。
人生と同じです。
恵まれた環境で甘やかされて育ってきた人も
「温室育ち」って言いますし。

ぬくぬくとした場所に長くいると、人間ろくなことがないのです。
でも出たくない。
居心地はいいから。

そんなダメな人間の温床。
それが37.3℃。7度3部。
体育会系お断り。
冷酷無比な人もお断り。

そんなこんなで、
できるだけたくさんの人に
できるだけ無駄な時間を過ごしてもらうために、
そこそこがんばりますので、気が向いたら応援してください。
よろしくおねがいしまうー。

はなれていても、こころはひとつ。

2008/04/05 Sat [Edit]

夕暮れ時の高円寺駅のホームは人もまばらで、
どことなく弛緩した空気が漂っている。
それが、私には心地よかった。
今ならちょっとくらい電車の到着が遅れてもいいかな、と思う。

3号車一番前の乗車口がそこで止まることを示す目印。
ここを選んだ理由は特になかったが、
私は立ち止まり、読みさしの文庫本を広げる。

次の電車が来るのが何分後だろうが別にかまわなかった。
電光掲示板も確認していない。
到着したら乗ればいいだけだ。

本には簡単なしおりを挟んでいたが、
今朝の通勤中に、どこまで読んでいたのかを目で探さなければならなかった。
降車駅までの時間を計算すれば、
だいたいこのあたりでやめておけば
キリがいいだろうという予測をすることはできるのだが、
そこで中断することがなかなかできないのだ。
結局、キリのいいところまで1ページほど戻って読み直すことにする。
重複して読む部分は、本の世界に再入場するための助走区間といったところか。

・・・そうそう、主人公が愛猫の行動に事件解決のヒントを見出したところだった。

しかし程なくして、私が背を向けている反対側のホームに
緩んだ空気を引き裂くように電車が滑り込んできた。
引き裂かれた空気は突風となって、油断しきった人々に襲いかかる。

私も思わず文庫本を閉じ、左手で髪をおさえながら風から顔を背けた。
右側の髪が私の顔を隠すように水平に吹き上げられ、頬の横で暴れている。
隠すほどまずい顔ではないと自負してたんだけど、
なんて思いながらもたまらず目を閉じる。

電車は次第に速度を落とし、
それに比例して風も弱まっていった。
私は乱れた髪を直しながら、顔を上げた。

駅名を告げるアナウンスが流れていた・・・はずだ。
聴覚はあまり働いていなかったらしい。

思いがけず目に飛び込んできた夕日に、私は心を奪われていた。



幼い頃の私は、1人で家にいることが多かった。
物心つくころには親は離婚していたので、
私は母一人の手で育ててもらった。
その母も平日には仕事に出ているので
学校から帰ってきても迎えてくれる人はいない。

ある日の下校途中、にわか雨に遭った私は走って家に帰り、
アパートのベランダに干してあったふたり分の洗濯物を慌てて取り込んだ。
洗濯物の被害は思ったほどではなかったが
走ったためか、対照的にひどく濡れていた靴下を洗濯かごに放り込む。
日課を終えた私は、ミルクとクッキーをかたわらに用意し、
うつ伏せになって読書に耽った。
目玉焼きが好きな王様の話だったと思う。
半熟が好きだというのは当時の私には理解できなかった。
いや、今でもできない。


ふと気がつくと、雨音が止んでいた。
いつの間にか眠ってしまっていたらしく、
時計を確認すると、本を読み始めてから1時間近く経っていた。
窓からのぞく空は、先ほどの雨が嘘のように晴れ渡っている。
それなりにきちんとした身なりの人がアパートにやってきて
「さっきの雨は嘘でした」と言われたら納得してしまうくらい。

起き上がってベランダに出て空を見上げると
傾きかけた日の光を受けて、大きな虹が輝いていた。
小さかった私の視界にはおさまりきらないほど大きな虹だった。

圧倒されていた私は、我に帰るとあることを思いついた。
かけ足で部屋に戻り、電話の受話器をつかむ。

電話機の近くの壁にピンで留めてある連絡先を確認しながら、電話をかけた。


あれだけ大きければ会社からだってきっと見えるはずだ。

お母さんにも教えてあげなくちゃ。


母の勤め先につながった。
たどたどしくも、自分の名前を告げ、母に代わってもらう。

「もしもし?サキ?どうしたの!?なにかあった!?」

母の慌てた声に少し戸惑ってしまった。

「ううん、大丈夫だよ。あのね、お母さん、空、見える?」

「・・・空?空がどうかしたの?」

拍子抜けしたように母が言った。

「空にね、すごく大きな虹がかかってるんだよ」

受話器越しに小さなため息が聞こえた。

「あのねえ、サキ、前に言ったでしょ?
 なにか緊急の用があったときにだけ、ここに電話しなさいって。」

「うん、でもねお母さ・・・!」

「サキ、お母さん今すごく忙しいの。虹の話はまた帰ってから聞いてあげるから、ね?
 なるべく早く帰るから。じゃあね」

切られてしまった。
しかも少し怒られてしまった。

ダメなのに。
私が話すのを聞いてもらったってダメなのに。
あの大きな虹をお母さんにも見てもらいたかったのに。
きれいだねって、一緒に言いたかったのに。

涙は出なかったけど、さびしくて、悲しかった。



駅のホームから夕日を見ながら、そんなことを思い出していた。
懲りもせず、夕日がきれいだってことを
大切な誰かに伝えたい、共有したいと思っているからだろう。
誰かといいつつ、頭の中には特定の人物の顔しか浮かんでこない。
大切には違いないけど、ただいま絶賛片想い中。

彼はこの夕日を見ているだろうか。

雪が降った日にあれだけ喜んでいた人だから、
教えてあげたら喜んでくれるかもしれない。

いや、彼だって暇じゃない。
あのときのお母さんみたいに、怒らせてしまうかもしれない。

鞄から携帯電話を取り出し、
アドレス帳の彼の名前を見つめる。
漢字の羅列に過ぎないのに、緊張してしまうのが悔しい。

少しだけ迷って、私は携帯を閉じた。
たった数文字の漢字に負けた。

鞄に戻そうと手を伸ばしたところで、携帯が震えた。
震え方で、メールの受信ではなく着信だとわかった。

彼からの電話だった。

鼓動が早まる。

「・・・もしもし?」

「あーもしもし。今、平気かな?」

「うん、どうしたの?」

「いや、たいしたことじゃないんだけど、
 今すごいもの見ちゃってさ、この感動と興奮を誰かに伝えたいなあって思って。」

身体が強張ってしまう。
まさか同じことを考えていたのだろうか。
なによりその「誰か」に私を選んでくれたことがうれしかった。

「ほんと?実は私もおんなじような理由で君に電話しようか迷ってたところなんだ」

「え、そうなの?じゃあそっちも何かを見たの?」

「うん、まあね」

平静を保っているように思わせるため、できるだけそっけなく答える。

「へえ、何を?」

「そっちからかけてきたんだから、そっちから言ってよね」

「『実は私も電話しようか迷ってたところなんだ』って聞いた気がするけどな」

彼が私の声色を真似て言った。

「似てないよ。私そんなしゃべりかたしてないもん」

「してるさ。『私そんなしゃべりかたしてないもん』」

こんなに他愛のないやりとりですら、うれしい。

照れ隠しのつもりで、笑いながら非難するように私は言う。

「あーもう。どっちにしても実際かけてきたのはそっちじゃん」

「そりゃそうだけどさ」

「まあいいや。じゃあ一緒に言おうか」

「うん、そうだな」

「じゃあ、お互い何を見たのか・・・いくよ?」

まさか同じものを見ていたとは思えない。

だけど、心のどこかで期待してしまう。

『せーの!』

人目もはばからず、私は叫ぶ。

「きれいな夕日!!」 

ほんの一瞬の遅れがあって彼の声が聞こえた。

 「叶姉妹!!」


切った。

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大まじめに、ふざけています。

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